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セラミックス 第49巻 5月号(2014年)

セラミックス 第49巻 5月号(2014年)

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随想

時代を豊かにpdf

平田 好洋

特集 バイオインスパイアード材料およびシステム研究の最近の展開

最近,生物の持つ構造や仕組み,形状などを,新たな研究や製品に応用しようという生態系を発想のヒントとする(バイオインスパイアード)技術が,あらためて注目を集めており , 最近では , テレビ番組で取り上げられ,広く一般の関心も高まっています.これまで , セラミックスを含む各分野でも,生体材料の合成をはじめとして,数多くの研究が行われてきました.その結果,機能発現のメカニズムの解明,再現が進むとともに,これらの研究成果を応用した新製品も生まれ , また,ISO(国際標準化機構)に委員会が設置される等,普及に向けた新たな発展段階を迎えつつあります.本特集では,バイオインスパイアード材料およびシステム研究および応用技術におけるトピックスを取り上げ,今後の研究開発の発展の一助となることを目的とします.  (特集担当委員:加藤正樹)

■ 自然に学ぶセラミックスプロセッシングpdf

自然に学ぶセラミックスプロセッシング

増田 佳丈・齋藤 紀子・白幡 直人・河本 邦仁

革新的材料開発、エネルギー問題、地球環境保全などを背景に、自然の叡智を取り入れた、新しい研究領域が大きな注目を集めている。本稿では、「自然に学ぶ材料プロセッシング」における、最新のトピックスから、複数のナノマテリアルに関して紹介したい。

■ バイオキサイド(BIOxide)エレクトロニクスによるナノバイオデバイスの創製pdf

バイオキサイド(BIOxide)エレクトロニクスによるナノバイオデバイスの創製

田畑  仁

酸化物エレクトロニクスとバイオエレクトロニクスの融合技術例を紹介する。モザイクウィルスを用いたバイオミネラリゼーションによるナノスピントロニクス素子、DNA分子鋳型の相補対形成能(プログラム自己組織化)によるナノ構造形成、機能性セラミックスのボトムアップ型3次元ナノ構造形成を活用した細胞チップについて紹介する。

■ 自然から学ぶ接合技術pdf

自然から学ぶ接合技術

細田奈麻絵

材料系バイオミメティクスの研究は,2000年頃から急速に活発化し2011年には国際標準化の技術委員会が設置された.本稿では,そこで議論されているバイオミメティクス製品の開発プロセスのガイドラインと具体的な研究例を紹介する.

■ 自然に学ぶ結晶育成技術“フラックス法”を活用した機能性結晶層デザインpdf

自然に学ぶ結晶育成技術“フラックス法”を活用した機能性結晶層デザイン

手嶋 勝弥・水野 祐介・我田  元・是津 信行・大石 修治

溶液からの結晶育成を活用したフラックスコーティング法により,さまざまな機能性結晶層をビルドアップ形成した。特に,次世代蓄電池,可視光応答光触媒およびバイオマテリアル等への応用を目指し,その表界面デザインを可能にした。

■ 生物の持つ表面微細構造を応用した光制御pdf

生物の持つ表面微細構造を応用した光制御

金森 義明

「モスアイ構造」と「モルフォブルー」は、生物の持つナノフォトニック構造である。これらの表面微細構造を応用した反射防止構造付き光電変換素子と構造色利用カラーフィルターについて解説する。

■ 触媒的テンプレート法によるキラルセラミックス合成手法の新展開pdf

触媒的テンプレート法によるキラルセラミックス合成手法の新展開

金  仁華

線状のポリエチレンイミンと光学活性を有する酒石酸、グルカル酸から形成する酸塩基錯体型ナノ結晶体を調製し、それを触媒的テンプレートとして用いることによる、キラルシリカ、キラル酸化チタンの合成について紹介した。

■ 珪化木の模倣によるセラミックス多孔体の作製pdf

珪化木の模倣によるセラミックス多孔体の作製

太田 敏孝

珪化木を模倣することによって、木材や紙をセラミックス化することを行なった。人工珪化木、SiC化木、チタニア化木、アパタイト化木、フェライト化木やアルミナ化ペーパー、コーディエライト化ペーパーなどを作製し、その特性を評価した。

■ 超はっ水ナノ分子ペーパーの開発pdf

超はっ水ナノ分子ペーパーの開発

石黒 義和

平成17年度より、名古屋大学と自然界の構造から学ぶバイオミメティックによる超はっ水処理技術を研究し、超はっ水ナノ分子ペーパーおよび連続搬送処理装置の開発を行った。

■ 医療分野におけるバイオインスパイアード材料の応用pdf

医療分野におけるバイオインスパイアード材料の応用

井奥 洪二・横井 太史・上高原理暢

水酸アパタイト焼結体が人体に臨床応用されてから約30年が経過した。近年では、バイオインスパイアード的設計によって、アパタイト系材料は、原子レベルから階層的にデザインされ、高機能化している現状を解説する。

■ 骨配向化を制御する配向溝付き人工股関節ステムの開発pdf

骨配向化を制御する配向溝付き人工股関節ステムの開発

野山 義裕・中野 貴由・石本 卓也・石坂 春彦・坂井 孝司・吉川 秀樹・中島 義雄

人工股関節インプラントの近位表面形態の最適化は,骨-インプラント界面に働くin vivo応力を制御し,骨力学機能に強く反映するアパタイト配向化を促進するため,インプラントの長期安定固定に対し有効な設計指標となる.

■ 多糖を利用したナノ人工コンテナ輸送システムの開発pdf

多糖を利用したナノ人工コンテナ輸送システムの開発

𡈽屋 陽一

ナノマシンによる病気の治療や分子情報通信など,未来を担う基盤技術として期待される細胞内小胞を輸送する仕組みを利用して,人工的にナノスケールで物質輸送を制御する試みについて解説する。

材料戦略講座 先端機能性材料と光技術

Ⅶ.磁気光学材料を用いたホログラフィーpdf

後藤 太一・高木 宏幸・中村 雄一・Pang Boey Lim・井上 光輝

● Grain Boundary~行事だより~pdf

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● 平成26年度後期研究会提案募集pdf

● 第89回定時総会開催のお知らせpdf

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● へんしゅうしつpdf

● JCS-Japan Vol.122(2014)No.1425目次pdf

● Journal of Asian Ceramic Societies Vol.2, Issue 1(March 2014)目次pdf

● 第69回(平成26年度)日本セラミックス協会賞受賞候補者推薦のお願いpdf

● 日本セラミックス協会国際交流奨励賞受賞候補者推薦のお願いpdf

● 今月掲載の広告pdf