上村 大輔
水崎純一郎
幼少時から現在までの研究とモデル構築.また,力学的性質との関連やシミュレーションとの連携,分光計測との連携を重点に,実現象と計算や分光計測との解離を埋める方向,電極反応,欠陥平衡,今後目指す課題について解説する.
50年の間には,産官学を問わず多方面にわたり,エンジニアリングセラミックスの捉え方や製品・市場に大きな変遷がありました.これに合わせて,研究開発や設計・製造・運用・試験・評価などの関連技術も大きく進歩しています.そこで,エンジニアリングセラミックスの歴史を振り返り,関連技術がどのように進歩してきたのかレビューを行います.さらに,今後の飛躍に向けて動き出したエンジニアリングセラミックスの最新動向について,特に注目度の高い5テーマをピックアップし,紹介します. (2013,2014年度エンジニアリングセラミックス部会長:須山章子)
エンジニアリングセラミックスの研究開発におけるキーワード調査結果とともに,近年の研究開発動向を示す.合わせて,この50年のエンジニアリングセラミックスの歴史とともに,エンジニアリングセラミックス部会の歴史と活動内容について紹介する.
須山 章子
小川 裕二
アルミナセラミックスは幅広く産業機械装置部品に用いられている.さらに,次世代の環境,エネルギー分野へも用途を拡大しており,超大型絶縁部品,超深海耐圧容器等への開発を通して実用化された材料,プロセス技術を紹介する.
吉田 克己
本稿では,SiCを中心に,セラミックス長繊維やセラミックス基長繊維強化複合材料全般,最近の技術として,航空用ジェットエンジンの高温部材への適用が期待されているSiC/SiC複合材料の開発現状を紹介する.
堀田 幹則
セラミックスの利用分野をより拡大するためには,セラミックスの接合技術の適用が重要となる.本稿では,セラミックス部材の大型・複雑形状化を目指したセラミックス接合技術およびその応用例,今後の用途展開について紹介する.
伊藤 義康
エンジニアリングセラミックス関連のコーティング技術全般のレビューとともに,ガスタービンに代表される高温機器部材を対象としたセラミック耐熱コーティングの開発動向や新規プロセス開発について紹介する.
安田 公一
エンジニアリングセラミックスの信頼性技術に関する50年間の歩みを概観するとともに,バルクセラミックス研究会における最近の4件を紹介し,エンジニアリングセラミックスの信頼性技術に関する今後の課題と将来像について議論した.
清原 正勝・鳩野広典・伊藤 朋和・新田 安隆
エアロゾルデポジション(AD)法で作製されたY2O3製膜体がナノ構造で緻密質であることを利用し,半導体製造装置用のプラズマ耐候性部材として従来部材を凌駕する低発塵性・長寿命化が実現できた.更なる展開拡充のために,基材種や各種形状の用途部品にまで対応できる技術開発が重要であり,今後のAD技術の用途展開の鍵となる.
若村 正人・吾妻 勝浩・土井 修一・長沼 靖雄
新規光触媒材料(Ti-HAp)の発見と機構の解明,量産技術の開発,実用化の拡大について.
吉田 秀治
佐賀県窯業技術センターに入所後,陶磁器用原料に関する研究開発の一例として,有田焼の無鉛化に必須な無鉛上絵具の開発と無鉛化の取り組み,および地元業界からの支援要請によって開発を行った軽量強化磁器について紹介した.
藤森 宏高・Hasan Göçmez