浅田 榮一
2014年3月号「セラミックス研究開発のための機器分析」特集では7つの機器に関しての原理や取り扱いのノウハウなどが,特に新しく取り組み始めた学生や研究者に好評でした.この続編を企画し,他にも汎用の機器は多くあることから,今回は化学分析を柱に解説いただき,改めて「身近にある装置をフル活用すればここまでできる!」「今まで使ったことのない装置でもここまでできる!」ことを示したいと考えました. (特集担当:藤本憲次郎 東京理科大学)
森川 久
セラミックスの化学分析について,化学分析の種類,化学分析に共通的な事項(用語,量および単位,数値の表し方),分析操作の流れ,公定分析法などについて解説した.
小沼 雅敬
セラミックス開発のためには組成,不純物量管理が重要である.基準分析方法である容量分析法や重量分析法,さらに機器分析による不純物分析法で,より良い結果を得られるためのポイントをご紹介する.
川田 哲
誘導結合プラズマ発光分光分析法の原理,特長,装置構成および測定法について,基本的な事項を中心に正しい分析値を得るために注意しておかなければならない事項をまとめた.
渡辺 充
蛍光X線分析法は試料を迅速に定性,および定量分析できる機器分析法として幅広い分野で利用されている.本稿では,XRFの原理,試料調製法,炭化ケイ素の定量分析に関して解説する.
前身である原料部会は1965年に設立され,本年で50周年を迎えます.2009年に衣替えして「資源・環境関連材料部会」となり,今年で6年目となりますが.セラミックス協会においても環境やエネルギー関連材料に関する発表が大きな割合を占めるようになり,大きな柱になってきました.部会は現在,「資源・原料」,「環境材料」,「化学分析」,「試験法」の4つの分科会からなり,資源・環境関連材料に関する情報収集,および情報交換を行い,関連科学・技術や産業の発展を支援しています.各分科会のこれまでの活動について紹介するとともに,今後に向けた方向性について提示します. (資源・環境関連材料部会 渡村信治)
渡村 信治・伴 隆幸
林 拓道・阿部 久雄
柿本 健一・石塚 雅之
小森 康生・橋本 文寿・小沼 雅敬
今井 修・阪本 尚孝
ほうろうは,約150年の歴史を持つ伝統的なガラス/金属複合材料です.戦後,外貨獲得の 花形として再登場し,石油器具,ガス器具,電化部品の需要に支えられ,近代化に成功しました.本稿では,1965年から現在までの50年間を振り返って,ほうろう工業,ほうろう技術,ほうろう製品,琺瑯部会の変遷・発展について紹介します. (琺瑯部会 濱田利平)
野間 新市・城野 喜広・横澤 満・小出 康夫・大川 敦彦・濱田 利平
竹内あかり