伊藤 満
2016年4月からの第4次男女共同参画基本計画が始まり,女性活躍推進法が10年間の時限立法でスタートしました.日本学術会議をはじめ,理系学協会でも,学術分野における多様な視点での学会の活性化を図る必要性から,積極的にダイバーシティ推進の取り組みが行われています.近年では,働き方改革への意識も高まり,今後ますます女性も男性も働きやすい社会になることが期待されます.本協会では,2014年に男女共同参画委員会が発足し,さまざまな取り組みを開催してきましたが,活動に対する理解や認知度が低いのが現状です.今回,セラミックス協会誌で初の特集号により,セラミックス分野の産官学の各機関等での最新の活動をご紹介し,本協会に男女共同参画推進のさわやかな風が吹くことを祈念します. (特集担当委員:鈴木義和,編集協力:中野裕美(男女共同参画委員長))
平尾 一之
男女共同参画事業に関して,研究現場を中心に大学での女性研究者の昇進や大企業での女性研究員の現状について触れてみる.さらに三菱電機や日東精工社長との対談も入れて紹介する.
中野 裕美
“なぜ男女共同参画を推進するの?”答えはシンプルで,「社会(組織)を活性化するため」である.ここでは,ダイバーシティの一環として,特に学術分野での男女共同参画推進について,データを紹介しながら現状を示し,大学等での効果的な取り組み事例を紹介する.
中村 美穂
国が違えば文化が異なるため,各国の歴史・文化・国民性に即した有効な方法があると考える.男性女性に関わらず,個人の志向・能力を活かして社会に参画することは,個人にとっても社会にとっても,ひいては世界にとっても発展や豊かさをもたらすことであると信じる.
稲田 幹
大学に勤務する女性研究者の例を紹介する.自由に人生を選択し楽しく研究している姿を通して,女性研究者とその職業に興味を持つ機会になれば幸いである.
井須 紀文
地球規模の環境・社会問題解決に向け策定したコーポレート・レスポンシビリティ戦略の3つの重点分野の一つに「多様性の尊重」を掲げ,女性活躍の推進が進められている.社内制度や筆者の取り組みについて紹介する.
安藤 哲也
すべての人において,豊かなライフを送るために,自己研鑽や家族との時間を増やすためにワークライフバランスが必要であり,そのために「働き方改革」や「イクボス」が必要なのだ.
上田 太郎
石川 亮