今月のオープンアクセス記事
今中 佳彦
平尾 一之
山崎 知巳
■ 村田製作所における産学連携取り組みと新たなイノベーションへの期待 ·
鴻池 健弘
中尾 泰昌
■ ベンチャーキャピタルと産学連携~素材・化学産業における事業創出の観点から~
木場 祥介
大杉 栄嗣
西川 靖俊
辰巳砂昌弘
日本セラミックス協会では,設立当初より,産業と学術が繋がりをもった活動を行うことによって,新技術の研究開発や,新事業の創出を図り,産業界と学術界相互の発展に寄与することを目指し,産業界のニーズと学術界の研究シーズの出会いの場を提供するために「産学連携活動」を継続的に行ってきております.未来に向けて,日本が強いセラミックス・材料技術をより伸展させるためにセラミックス分野の産学連携をさらに強力に推進していきたいという思いから,産学連携を強化していきたいと考えております.2019年年会では,強化活動の始めとして,特に,大学サイドから要望が多かった『産業サイドの生に近い情報・意見(産業界のニーズ,困っていること,大学に期待すること等)』を紹介いただき,産学連携の進め方を考えるきっかけを提供したいと考え,産学連携・共創セッションを年会の場で設けました.このセッションでは,伝統技術と新技術の融合やベンチャー企業の活動等も併せて取り上げ,今後のセラミックス分野の産学連携の裾野を広げることにも一助になればと思っております.今回の特集案では,年会での産学連携・共創セッションの内容を記し,協会として強化していく産学連携・共創活動を広く協会内外に告知し,協会のプレゼンスをアピールしていきます. (特集担当委員:新開誠司,編集協力:産学連携委員会)
今中 佳彦
本特集号は産学連携・共創セッションをまとめ,セラミックス分野で,より一層の産学連携推進をはかるものである.
平尾 一之
感じてきた産学連携の現在・過去・未来について述べ,地方都市京都での活動も合わせて紹介する.
山崎 知巳
産学連携に関わる経済産業省での最近の政策検討状況の紹介として,日本における産学連携の現状と課題を整理した上で,産学連携を進めていくために今後取り組むべき課題を提示する.
鴻池 健弘
産学連携は,創業以来 75年にわたりさまざまな電子機器の中で活躍する電子部品を作り続けてきた村田製作所の出発点となっている.創業時からの産学連携の取り組みと現状,課題,今後の挑戦について説明する.
中尾 泰昌
企業からの視点で企業のおかれた状況,企業として考える「産学連携」を含む「外部連携」の意味合いと目指すところ,企業として期待するところを述べる.また,一般論だけでなく,筆者が身を置くガラスメーカーとしての見解に言及する.
木場 祥介
素材・化学産業は我が国産業の中でも特に重要な産業であるが,新事業創出に課題を感じているケースが多い.素材・化学産業に特化したベンチャーキャピタルであるUMIは金融業としてアカデミア発の革新的な技術をどう事業化に結びつけるか,具体的な事例を交え述べる.
大杉 栄嗣
次の世代に残すべきもの,未来に伝えることにやきものがどう貢献できるか追求していきたい.
西川 靖俊
産学連携を円滑に行うには,産学が互いに尊重し,納得して研究開発を推進することが成功の鍵となる.
川村 知栄