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セラミックス 第56巻 3月号(2021年)

セラミックス 第56巻 3月号(2021年)

今月のオープンアクセス記事

■ 有機リン化合物による金属酸化物ナノ材料の表面修飾─ハイブリッド用ナノフィラーからヤヌスナノシートまで─pdf

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和文目次 pdf

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随想

戦略的な標準化pdf

亀田 常治

特集 リンおよびリン酸塩化合物の現状と新展開

リンは,生命を支える必須元素の一つである.また,リン酸塩化合物としては,化学肥料や蛍光体,食品添加物,洗剤のビルダーなどの生活に身近なところから,リチウムイオン電池の正極材料や人工骨などの最先端材料まで幅広く応用されている.過去を振り返ると,本誌では1985年12月号に「リン酸塩とセラミックス」が特集されている.その当時の執筆者の一部を例示すると,金澤孝文先生が総説,赤尾勝先生がアパタイト人工骨,阿部良弘先生がリン酸塩ガラスを執筆されており,錚々たる顔ぶれである.実に,本号は35年の時を経て久方ぶりの「リン酸塩特集」となっている.読者の皆様には,リンおよびリン酸塩化合物にもとづく材料の深化と拡がりを感じていただければ幸いである. (特集担当委員:中村真紀・後藤知代・小幡亜希子・相澤 守)

■ リン酸塩セラミックスの多機能性と未来展望pdf

リン酸塩セラミックスの多機能性と未来展望

山下 仁大

分野横断的な高機能リン酸塩セラミックスの開発を目指して,酸素酸塩としてのナノ構造制御による精緻なマテリアルデザインをイオン導電性結晶化ガラスとバイオエレクトレットを例として紹介する.

■ アパタイト系リン酸カルシウム生体材料の高機能化と新展開pdf

アパタイト系リン酸カルシウム生体材料の高機能化と新展開

菊池 正紀・末次 寧

リン酸カルシウム系生体材料の高機能化について,結晶面からのアプローチを述べるとともに,ナノ複合材料によるその実現と応用展開を述べた。さらに,現状廃棄物となっている特異形状を持つバイオミネラルの応用について述べる。

■ 水酸アパタイトのイオン分極・伝導特性とそのデバイス応用pdf

水酸アパタイトのイオン分極・伝導特性とそのデバイス応用

田中 優実

バイオセラミックスとして知られる水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)の構造・組成とイオン分極・伝導挙動との関係について解説するとともに,静電式振動発電への応用展開に向けた可能性について論じる.

■ リン酸チタン化合物の形態制御と電気化学的イオン吸蔵特性pdf

リン酸チタン化合物の形態制御と電気化学的イオン吸蔵特性

長谷川丈二・中西 和樹

チタニア粒子をリン酸水溶液に浸漬・反応させることで、様々な形態を有するリン酸チタン結晶粒子を合成することに成功した。得られた各リン酸チタン化合物のリチウムおよびナトリウムイオン吸蔵特性について紹介する。

■ 層状リン酸ジルコニウムの層間への希土類イオンの吸着機構pdf

層状リン酸ジルコニウムの層間への希土類イオンの吸着機構

武井 貴弘・熊田 伸弘

α型およびγ型があるプロトン性層状金属リン酸塩は、イオン交換容量が大きく、イオン交換剤として極めて有用である。そこで層状リン酸ジルコニウムへの希土類イオンの吸着機構について解説する。

■ リチウム二次電池の正極へのリン酸塩の活用およびその固体電解質としての新展開pdf

リチウム二次電池の正極へのリン酸塩の活用およびその固体電解質としての新展開

金村 聖志

リン酸塩化合物は,いろいろな分野で実用化されている.ここでは,リンのエネルギー分野における役割について蓄電池を題材として記述する.特に,正極材料および固体電解質材料に関する研究を紹介する.

■ リン酸塩ガラスの構造特異性とその応用─高レベル放射性廃棄物の固定化─pdf

リン酸塩ガラスの構造特異性とその応用─高レベル放射性廃棄物の固定化─

大倉 利典

リン酸塩ガラスは,構造と物性に対しユニークな挙動を示す材料である.本稿では、リン酸塩ガラスの構造特異性について概説し,その応用として、リン酸マグネシウムガラスを用いた高レベル放射性廃棄物の固定化について紹介する.

■ 黒リンのソルボサーマル合成と水素生成pdf

黒リンのソルボサーマル合成と水素生成

小澤 晃代・吉田 朋子

黒リンは可視光から近赤外まで吸収可能な層状の直接遷移半導体であり、光触媒として有望な材料である。黒リンの各種の合成法および、ソルボサーマル合成とその光触媒的水素生成について紹介する。

■ リン酸カルシウムクラスターによるケイ酸カルシウム水和物の高機能化設計pdf

リン酸カルシウムクラスターによるケイ酸カルシウム水和物の高機能化設計

前田 浩孝・田村 友幸・春日 敏宏

骨修復材料としてケイ酸カルシウム水和物であるトバモライトに着目し、生体機能性を向上させる手法として、その構造内にリン酸カルシウムクラスターを導入する研究について実験と計算科学の観点から概説する。

■ 我が国のリン鉱石産出国への転換を目指して─鶏糞からリン鉱石等価体および関連化合物の回収─pdf

我が国のリン鉱石産出国への転換を目指して─鶏糞からリン鉱石等価体および関連化合物の回収─

杉山 茂・劉 志成・佐藤 英俊

枯渇すると人類は滅亡するしかなく,我が国が100%輸入に頼っているリン鉱石を,有効利用されていない鶏糞から安価で容易な手法でリン鉱石等価体として取得する方法を紹介し,我が国をリン鉱石産出国に転換する可能性を示した.

■ 無機リン酸塩顔料の化学組成と色相pdf

無機リン酸塩顔料の化学組成と色相

橋本 和明

絵具用顔料として各種無機リン酸塩が使用されている。本稿では,無機リン酸塩顔料として使用されているコバルトバイオレットの色相と発色要因について解説し,そのほかに顔料として利用できるリン酸ニッケル、リン酸銅(Ⅱ)の化合物についても解説する。

■ リン酸塩製品の現状と応用例pdf

リン酸塩製品の現状と応用例

松田 信之・中川 草平

現在市場で使われているリン酸塩製品のカルシウム塩を中心に,製法,種類,特性と用途の紹介と,最近の応用例として環境浄化材料,化粧品原料や無煙自己発泡型難燃剤について解説した。

★★オープンアクセス★★■ 有機リン化合物による金属酸化物ナノ材料の表面修飾─ハイブリッド用ナノフィラーからヤヌスナノシートまで─pdf

有機リン化合物による金属酸化物ナノ材料の表面修飾─ハイブリッド用ナノフィラーからヤヌスナノシートまで─

菅原 義之・鈴木 涼子・井戸田直和・塚原 剛彦・國武 雅司・西見 大成

有機リン化合物を表面修飾剤として用いたセラミックス材料のグラフト反応による表面修飾技術として,液−液二相系による層状ペロブスカイトナノシートの表面修飾と層状六ニオブ酸カリウムを用いたヤヌスナノシートの作製について紹介する.

■ 金属ホスホン酸塩のメソポーラス構造化への挑戦pdf

金属ホスホン酸塩のメソポーラス構造化への挑戦

木村 辰雄

世界に先駆けて、両親媒性有機分子を利用したホスホン酸アルミニウムのメソポーラス構造化に成功するとともに、ホスホン酸化合物の反応性を制御することで、骨格内有機基の多様化を実現してきたので、その経緯を紹介する。

ほっとSpring 須恵器に見る,埴輪王国ぐんまのセラミックス魂─上毛野はにわの里公園,かみつけの里博物館─pdf

川村 知栄

この人にきく pdf

玉野井冬彦

新 研究室紹介 九州大学 大学院総合理工学府 永長・北條研究室pdf

永長 久寛・北條 元

くろすろーど アメリカ・ドイツ滞在記 PhD,ポスドクの8年pdf

大野 真之

● 2021年 年会(オンライン)pdf

● 受講者募集 セラミックス大学2021(CEPRO2021)pdf

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● Grain Boundary~行事だより~pdf

● Grain Boundary~行事だより~pdf

● へんしゅうしつpdf

● JCS-Japan vol.129, no.3, 2021 目次pdf

● 今月掲載の広告pdf