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セラミックス 第58巻 7月号(2023年)

セラミックス 第58巻 7月号(2023年)

表紙 pdf

和文目次 pdf

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会長挨拶

会長就任のご挨拶pdf

村田 恒夫

名誉会員推戴者のご紹介pdf

特集 層状化合物・ナノシートの最近の研究動向(後編)

層状化合物としては,古くから「千の用途を有する素材」として知られている粘土鉱物が代表的であり,現在では合成によりさまざまな組成・構造,ナノシート化やボトムアッププロセスが見出されており,それらは階層分けが難しい程に多彩な機能・多用な応用展開を見せている.本誌では2018年5月に「層状物質」を特集しており,それ以降のCOVID-19の深刻な状況下でも層状化合物の研究は着実な進展を遂げている.そこで,本特集では層状化合物およびナノシート研究の最新の研究動向について,6月号・7月号の2号連載で紹介する. (特集担当委員:町田慎悟,編集協力:後藤知代(大阪大学)・嶋村彰紘(産総研))

■ 2成分系無機ナノシート液晶の構造と機能pdf

2成分系無機ナノシート液晶の構造と機能

中戸 晃之

無機層状結晶の剝離ナノシートのコロイドは液晶性を示し,2種類の無機ナノシートを混合させたコロイドは多相共存構造を形成する.2種類のナノシートに異なる機能を割り当てることで,特異な機能を発現させることができる.

■ 無機ナノシートを用いたバイオミメティクスpdf

無機ナノシートを用いたバイオミメティクス

佐野 航季

バイオミメティクス(生体模倣)は,生物の構造や機能などに学び,ものづくりに活かすことである.本稿では,水に分散した無機ナノシートをビルディングブロックとして利用した,様々な生体模倣ソフトマテリアルについて紹介する.

■ 水溶液プロセスによる金属酸ナノシートのボトムアップ合成pdf

水溶液プロセスによる金属酸ナノシートのボトムアップ合成

伴 隆幸

水溶液プロセスによる金属酸ナノシートのボトムアップ合成法を紹介する.合成の基本原理,有機配位子を利用した形態制御,酸化反応を組み込むことによる新たなナノシートの合成,メタロリン酸ナノシート合成への展開について解説する.

■ 界面活性剤を用いた非層状系ナノシート合成の新展開pdf

界面活性剤を用いた非層状系ナノシート合成の新展開

山本 瑛祐・長田 実

界面活性剤の集合体を鋳型とする手法は,多様なナノ構造体の設計を可能にする汎用的な方法として知られる.本稿では,特異な機能を発揮する非層状系ナノシートを対象にした,界面活性剤テンプレート合成について最新の展開を紹介する.

■ ハイブリッド金属水酸化物ナノシートを用いたアルカリ水電解用自己修復触媒pdf

ハイブリッド金属水酸化物ナノシートを用いたアルカリ水電解用自己修復触媒

黒田 義之

再生可能エネルギーの普及に向け,水電解による水素製造技術の革新に期待が寄せられている.本稿ではアルカリ水電解の長寿命化に資する自己修復触媒技術についての最近の研究の進展を紹介する.

■ カルコゲナイド固溶体ナノシートの合成pdf

カルコゲナイド固溶体ナノシートの合成

手塚慶太郎・単 躍進

遷移金属ダイカルコゲナイドのナノシートに関しては基礎から応用までの様々な視点から研究が盛んになされている.本稿ではカルコゲナイドの固溶体のナノシートに関する研究について紹介する.

■ 酸化グラフェンの表面構造制御とナノシート電気化学デバイスへの応用pdf

酸化グラフェンの表面構造制御とナノシート電気化学デバイスへの応用

畠山 一翔・伊田進太郎

酸化グラフェンの電気化学デバイスへの応用例と課題を取り上げ,課題解決に大きく貢献する表面構造が制御された酸化グラフェンについて紹介する.

■ Intercalation of Organic Compounds, Assisted by Surfactants, in Layered Materials for Different Purposespdf

Intercalation of Organic Compounds, Assisted by Surfactants, in Layered Materials for Different Purposes

Régis GUEGAN, Kanji SAITO, Shingo MACHIDA, Minoru SOHMIYA and Yoshiyuki SUGAHARA

This article discusses the interests in the association of micelles, formed by ionic and nonionic surfactants, and layered materials (swelling clay minerals, layered double hydroxides) to facilitate the intercalation of functional organic compounds. The resulting nanocomposites can find applications in various fields including environmental and optical devices. The assistance of surfactants in intercalation within layered materials appears as efficient as activated carbon for the removal of organic contaminants. The same strategy can be extended for the incorporation of functional organic molecules such as dyes bearing electric charges incompatible with those.

■ 層状物質の柔軟化とはく離挙動の制御─層状構造を柔らかく─pdf

層状物質の柔軟化とはく離挙動の制御─層状構造を柔らかく─

緒明 佑哉

層状物質を構成する層や分子を動きやすくする柔軟化に焦点を当て,その方法やどのようなことが可能になるのかについて筆者らのこれまでの取り組み事例を紹介し,新しい「動的な層状物質の科学」について考える.

■ 層状ニオブ酸を利用した光触媒材料の開発pdf

層状ニオブ酸を利用した光触媒材料の開発

勝又 健一

層状体は,層と層間を利用することでいろいろな物性を引き出すことが可能である.本研究では光触媒に焦点を置き,層状構造および層状体を剥離したナノシート構造を利用した光触媒活性について紹介する.

★★オープンアクセス★★■ 階層構造をもつ海苔様チタン酸ナトリウムの創製pdf

階層構造をもつ海苔様チタン酸ナトリウムの創製

後藤 知代・近藤 吉史・関野 徹

本稿では,ナノサイズの繊維状結晶が2次元的に絡み合った"海苔様"シート構造をもつ層状チタン酸ナトリウム(SST)の合成と吸着材料への応用を指向したイオン交換特性について,最近の研究事例とともに紹介する.

■ 酸処理層状チタン酸の光触媒特性と合成温度の相関pdf

酸処理層状チタン酸の光触媒特性と合成温度の相関

齊藤 寛治・小川 誠・井出 裕介・菅原 義之・小笠原正剛・加藤 純雄

層状チタン酸塩の酸処理で得られるプロトン交換体の光触媒特性に,出発層状チタン酸塩の合成温度がおよぼす影響を検討した.従来より低温での合成が,プロトン交換体の光触媒活性向上に有効であることを見出した.

ほっとSpring 有田焼の歴史と今にふれて─佐賀県立九州陶磁文化館を訪れて─pdf

有田焼の歴史と今にふれて─佐賀県立九州陶磁文化館を訪れて─

赤松 寛文

セラミックスアーカイブズ 琺瑯・グラスライニングpdf

岡井 光信・前背戸智晴

新 研究室紹介 熊本大学 工学部情報電気工学科 野口・松尾研究室pdf

熊本大学 工学部情報電気工学科 野口・松尾研究室

松尾 拓紀

産学連携の窓 大学の技術はいかにして社会実装に至るか─共同研究と起業の壁─pdf

中西 和樹

くろすろーど タイでの研究生活pdf

タイでの研究生活

前田 直彦

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