
今月のオープンアクセス記事
(ファイル容量30.1MB)
(ファイル容量11.8MB)
フリーアクセス



細野 秀雄

SPring-8やPhoton Factoryなどの放射光施設を活用し,セラミックスの微細構造や特性を解明する研究が盛んとなっている.さらにはナノテラスも2024年4月に運用が開始され,多くの研究者が高い関心を持っている.本特集では,日本国内の放射光施設のビームライン開発やユーザーである研究者に放射光施設の現状や今後の展開,最新の研究成果を紹介していただき,読者の今後の研究開発の助けとなる情報を提供することを目的とする. (特集担当委員:松永克志・町田慎悟・柳田さやか・赤松寛文)


高田 昌樹

西堀麻衣子・二宮 翔
放射光X線分光を駆使し,超微小ナノ材料の構造・電子状態相関を解明する手法を解説.L端とM端の観測対象の違いやRIXSによる電子的相互作用の評価を通じ,構造歪みが誘起する特異な電子状態の起源に迫る.


竹内 晃久・大熊 学
大型放射光施設SPring-8のX線マルチスケールCTは,数mmサイズの試料中100nm程度の3D内部構造を非破壊で観察できる.その場観察やオペランド計測にも対応し,セラミクスをはじめ材料開発・評価に広く活用されている.


大渕 博宣
SPring-8硬X線XAFS実験用ビームラインであるBL14B2では簡便で高能率なXAFS測定を目指して研究支援及び機器開発を行ってきた.今回はBL14B2でのロボットを用いたXAFS試料調整自動化システムや測定試料自動交換システムなど各種自動化への取り組みについて紹介する.


松山 智至
X線自由電子レーザー(XFEL)の原理と特長を概説し,日本のXFEL施設であるSACLAを例に,最先端のX線オプティクスや実験装置の開発状況を紹介するとともに,物質科学への応用例と今後の将来展望について述べる.
オープンアクセス


木村 正雄
つくばにある放射光施設(Photon Factory)で進めている酸化物反応の時間・空間分解計測について,具体例(ペロブスカイト構造の動的変化,Feの化学状態の3次元可視化)を挙げて説明した.さらに多次元ビッグデータから情報を引き出す数理・情報科学の活用の重要性を指摘し,例としてX線顕微鏡データから,パーシステントホモロジーによる位相的データ解析により反応起点を予測する新アプローチも紹介した.


國枝 秀世・岡島 敏浩
セラミックスを始め材料科学にとって,放射光の超強力なX線を使って非破壊で材料の組成,化学状態,構造を知ることは有力な分析手段である.使い易い放射光施設を目指すあいちシンクロトロン光センターを紹介する.


岡島 敏浩・國枝 秀世
あいちシンクロトロン光センターにおけるセラミックス材料の研究事例を紹介する.粉末X線回折(BL5S2)および薄膜X線回折(BL8S1)による構造・応力評価,さらにXAFS(BL5S1,BL11S2)による局所構造解析を概観し,材料機能発現機構の理解への有効性を示す.


解良 聡
極端紫外光研究施設(UVSOR)は低エネルギー放射光施設としては,回折限界光源に迫る世界最高性能を達成し,真空紫外光から軟X線領域をカバーする国際競争力をもつ放射光施設として運用している.代表的な先端実験設備について研究成果事例とともに紹介する.


村田 秀信・黒澤 俊介・北浦 守
UVSORにおいて行われてきたセラミックス科学の研究事例として,X線を使った微量軽元素の状態分析,真空紫外光を使ったシンチレータの光学特性評価とその応用,超短パルスガンマ線を使った欠陥評価について紹介する.


馬込 栄輔
放射光X線回折を用いて木材構造の主要な構成要素であるセルロース繊維の配向(MFA)と量(NMF)を高分解能に評価するシステムを構築した.スギを対象とした調査により,スギ木材の力学特性(破壊強度,ヤング率)は,MFAやNMFで説明可能であることを明らかにした.
オープンアクセス


島田 賢也
広島大学放射光科学研究所(HiSOR)の概要と,真空紫外・軟X線放射光を用いた光電子分光,吸収分光,逆光電子分光による電子状態解析の特徴を述べ,酸化物界面,層状半導体,高温超伝導体などの研究事例を紹介する.


印田 靖

大熊 学・下田 一哉・垣澤 英樹


三浦 章


古嶋 亮一











